護摩壇山・龍神岳
目次
山行概要
山行日程
2022年8月27日土曜日
天気
曇
アクセス
往路:京奈和自動車道かつらぎ西ICから国道480号西高野街道・国道371号高野龍神スカイラインを経由して道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワー
復路:道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワーから国道371号高野龍神スカイラインで龍神温泉元湯。さらに国道425号・国道424号・和歌山県道22号吉備金屋線を経由して阪和自動車道有田IC
コース
コース詳細
道の駅ごまさんスカイタワー→護摩壇山→龍神岳→耳取山→龍神岳→護摩壇山→道の駅ごまさんスカイタワー
コースタイム
GPS記録
ヤマレコ
YAMAP
山行記録
今回は山行記録というより旅行記録。和歌山の奥地、旧龍神村の旅案内です。
国道371号高野龍神スカイライン
高野龍神スカイラインは、和歌山県伊都郡高野町奥の院交差点と田辺市龍神村の龍神温泉を結ぶ、延長42.7kmの山岳道路であり、ドライブウェイです。かつては一般有料道路でしたが、2003年に無料開放され、現在は国道371号の一部区間となっています。周辺の「紀州の屋根」とも呼ばれる護摩壇山を中心に、ブナなどの原生林が広がっており、10月下旬から11月上旬にかけては山全体が紅葉で色づきます。訪ねたのは8月末。麓は夏真っ盛りで暑い最中で、涼を求めて走ってくる車やバイクで非常に賑わっていました。
道の駅田辺市ごまさんスカイタワー
そんな高野龍神スカイラインの途中にある道の駅が、道の駅田辺市ごまさんスカイタワー。名前の通り、道の駅の一角に33mの塔が併設されています。この塔は、道の駅のすぐ裏にある護摩壇山の史実にちなんで設計され護摩木を積み上げた独特の形をしています。塔に登るには道の駅の売店奥から入るのですが、大人・子どもともに300円必要です。遠く東に目を向けると、大台・大峰をはじめとした山々、西には紀伊水道の島々まで展望でき、見通しの良い日には、四国山脈までも眺めることができるとのことで、訪ねた当日も奥深い紀伊山地の山を体感できました。道の駅は2階建て。1階は売店で龍神村の名物が販売されているほか、名物のごまソフトクリーム、そして知る人ぞ知る峠ステッカーの「高野龍神スカイライン」が販売されています。2階はレストランだったのですが休業中。しかし休憩スペースとして開放されており、1階で購入したソフトクリームやスイーツを持って上がっていただくことができます。
日本三百名山・護摩壇山と和歌山県最高峰・龍神岳
道の駅田辺市ごまさんスカイタワーからはトレッキングルートが整備されています。道の駅のすぐ裏手が、道の駅の名前にもなっている日本三百名山の護摩壇山。さらにその東には和歌山県最高峰の龍神岳が並んでいます。
今回は道の駅から護摩壇山、龍神岳を通り、その先にある耳取山までのコースをピストン。ルートは至って平易ですが、龍神岳の東側のコルから耳取山までが、道の駅から龍神岳までのルートに比べて足下が悪い印象でした。龍神岳は日本で一番長い二級河川である日高川の源流であり、ここ温泉ら日高川に沿って高野龍神スカイラインは龍神村へと南下していきます。
日本三美人の湯・龍神温泉
あっという間に終わったトレッキングですが、汗を流そうと高野龍神スカイラインを進んで龍神温泉へ。こちらも下御殿が日本秘湯を守る会の会員宿になっています。日帰り入浴ができるのは元湯です。大人ひとり800円。駐車場は元湯の真ん前に3台程度の他、その少し南にも停めるスペースがあります。道が狭いので対向車に注意。
龍神温泉は1200年の歴史を誇り、弘法大師(空海)が龍王のお告げを受けて開湯したとされ、三美人の湯の1つとして、島根の湯の川温泉、群馬の川中温泉と並んで有名です。泉質は、ナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)で、肌がツルツルとして、しっとり感があります。効能は、美人の湯で知られていますが、大変良く温まり、特に冷え性、神経痛、肩こり等に効果があると云われています。
この辺りを流れる日高川は渓谷となっていて、川に面した温泉から水面を見ることはできませんが、渡河している橋や渓谷の絶壁を眺めることができ、川の流れの音を聴きながらゆったりとお湯を楽しむことができます。
龍神温泉も温泉むすめプロジェクトに参加しており、受付すぐ横の休憩所にはキャラクター龍神晴ちゃんのパネルや、他の温泉むすめ関連のグッズなどが飾られています。
龍神村特産・龍神しいたけを味わう
さて元湯に行く前に、元湯手前の道の駅龍神に立ち寄り、国道ステッカー(371号&425号)と特産の龍神生しいたけを購入しました。
森林が総面積の約90%を占める山あいの郷・田辺市龍神村にある「龍神マッシュ」では、その菌床栽培で、原木栽培に勝るとも劣らない肉厚でうま味をギュッと凝縮した「龍神生しいたけ」を栽培しており、それを紀伊田辺の居酒屋でいただいたのをきっかけに龍神村まで買い求めにやってきたのでした。紀伊田辺の居酒屋でいただいたのは龍神しいたけの炭火焼き。焼いたしいたけに醤油と大根おろしというシンプルながら、非常に旨味のある料理が印象に残り、自宅でも食べたいとこの機会を伺っていました。
ただ買って帰るだけではなく、龍神村でも食べていきたいと思って立ち寄ったのが道の駅水の郷日高川龍游。こちらの龍游館にあるつぐみ食堂では、龍神しいたけを使った料理を色々いただけます。10食限定の龍神そばはあっという間に無くなる人気のようで、しいたけ天ざるは売り切れでしたが、龍神しいたけ丼やしいたけフライと熊野牛自家製コロッケの定食などもあり、この時選んだのはしいたけバーガーセット。肉厚のしいたけフライにベーコンとレタス。しいたけの圧倒的な存在感と旨さ。これは是非現地で試していただきたいものです。
まとめ
今回は観光ドライブメインの山行記録でしたが、なかなか他の山と繋げた縦走が難しい場所なだけに、逆に観光に振り切って高野山や龍神温泉を楽しむ形にすると満足度が非常に高くなりました。紀伊山地の奥深い場所ながら、比較的手軽にアクセスできる龍神村へ是非お越しを。