伊吹山
目次
山行概要
山行日程
2022年10月15日土曜日
天気
快晴 後 晴れ(昼前から山頂付近に雲がかかる)
アクセス
JR東海道線近江長岡駅下車。近江長岡駅バス停より湖国バス長岡登山口線で終点伊吹登山口バス停下車
コース
コース詳細
伊吹登山口BS→伊吹山上野登山口→1合目〜8合目→山頂周回道分岐→日本武尊像→一等三角点→日本武尊像→8合目〜1合目→伊吹山上野登山口→伊吹登山口BS
コースタイム
ヤマレコCT7:15、実測3:45(2:55)、ct比0.517(0.402)
GPS記録
ヤマレコ
YAMAP
山行記録
往路アクセスに難がある(※個人差あり)
新幹線課金で米原へ
大阪方面から伊吹山を目指す時、東海道本線近江長岡駅からバスでアクセスする方法と北陸本線長浜駅からバスでアクセスする方法があります。季節によっては、米原駅からの企画バスも運行されているのですが、10月にはすでに運行終了のため、先述のいずれかに乗らざるを得ません。今回は少しでも早く登山口にアプローチできる近江長岡駅を選んだわけですが、ここへのアクセスがまた難あり。米原から近江長岡へは6:07発の豊橋行き新快速に始まり、8:04発の大垣行き普通列車まで5本あるのですが、在来線だけで行こうとすると、大阪5:55始発の長浜行き快速電車しか間に合わないわけです。さすがに大阪5:55発は厳しい。そこで飛び道具・東海道新幹線の出番です。新幹線を使えば、新大阪7:18発のひかり638号で米原7:52着。余裕で8:04発の大垣行きに間に合うわけです。JR東海め
湖国バス長岡登山口線
米原でひかり638号から東海道本線大垣行き普通列車に乗り換えると、そこそこ大勢のハイカーが車内にいました。約10分で近江長岡駅に到着。ホームからは立派な伊吹山の山容が存在感たっぷりにお出迎えです。速歩きで改札を抜けるとすぐ目の前に伊吹登山口行きの湖国バスが停まっていました。先にそれなりの人数が乗っており、自分は運良く座席に座れましたが、瞬く間に立ち客がすし詰め状態になりました。増便はなく、積み残しもない形で満員のバスは一路伊吹登山口へ向かいます。バス乗車時間は15〜20分程度。万が一座れなくてもまだ我慢できるギリギリかもしれません。途中の車窓からは伊吹山や石灰鉱山、石灰鉱山から伸びるベルトコンベアが見えました。
滋賀県最高峰・伊吹山へ
登山口→5合目→伊吹山頂
伊吹登山口バス停には小さな東屋があり、三之宮神社の鳥居とそれに向かう階段がすぐ横にあります。三之宮神社前の車道を登っていくとすぐ目の前に現れるのが伊吹山インフォメーションセンター。ここで入山協力料¥300-を支払って地図をもらいます。登山口はそのインフォメーションセンターの少し先。伊吹山(日本百名山)登山道入口と書かれた標柱が目標です。まずは1合目まで少し急な登りも含めた樹林帯のウォーミングアップ的な道でスタートします。ガレも目立つ道で足下には要注意。景色が開けて三角屋根の建屋が見えたら、1合目(標高420m)の看板が迎えてくれます。ここからは旧伊吹山スキー場のゲレンデを歩きます。1合目のカフェのメニューも気になりますが、まだ登り始めたばかりですし、休憩には早過ぎます。右手に白山神社が林の中に見え隠れするゲレンデ沿いの登りでは、振り返ると琵琶湖に向かって開けた湖岸の景色が思いっきり望めます。2合目(標高580m)からは背丈の高いススキに囲まれた道を辿ってさらに高度を上げていきます。途中、伊吹弥三郎(伊吹山で伝説となっている大男)が鞠を蹴ったとされるマルケバと呼ばれる草原を通って平坦な道の先にトイレが見えたら3合目(標高720m)です。そのまま緩やかな登りで草原を進むと4合目(標高800m)。ここから登山道の表情は変わり、ガレ混じりの厳しい急登になります。5合目(標高880m)で一旦平坦な広場に出ます。こちらには売店もあり、ベンチも多くちょうど良い休憩スポット。避難小屋が目印の6合目(標高990m)、7合目(標高1,080m)、行導岩という巨岩が目印の8合目(標高1,220m)と葛折り急登のガレ場を通ってグングン高度を上げていきます。ところどころに伊吹山歴史の登拝道と銘打たれた説明版が施され、歴史に浸りながら歩くにもピッタリ。高度を上げれば上げるほど、琵琶湖やその向こうの比良山地がよく見え、その景色に舌を巻きます。いよいよ視線の先の登り坂に終点が見え始めると、左手の展望スポットにいる人の影も大きくなってきます。「登山路上野登山口へ」と「山頂へ」という道標の地点に出ると、伊吹山頂遊歩道に合流し、山頂は間近です。丸太階段の先には山頂の山小屋商店街が立ち並ぶ姿。有名な日本武尊像はこの山小屋商店街の一角ですが、先に一等三角点に向かいます。山小屋商店街を抜けて、右に曲がると登山道の続きへ出ます。ここからすぐのところに日本百名山伊吹山一等三角点の標柱とともに、一等三角点があります。文句なし、滋賀県最高峰に到着です。
見どころたくさん伊吹山頂
先に一等三角点に到達したので、伊吹山頂をブラブラ歩きながらまずは日本武尊像へ。像の横にも「伊吹山頂」という山名標が立っており、一等三角点よりも大人気。YAMAPでの山頂判定ポイントだからかもしれませんが。そのすぐ傍には、先ほど通過した山小屋商店街が並んでいます。どれもラインナップは似たようなものでありながら、それぞれ特色を出しているようです。登山口側から対山館、松仙館、宮崎屋、雲上荘、えびすやとあり、どこもカレーライスやうどんそば、ソフトクリームなどを提供するほか、お土産物も所狭しと並べてあります。自分が立ち寄ったのは対山館。店頭に記念スタンプが置いてあるのが目標です。対山館で300円以上の買い物をすれば登頂証明書をもらえる(買い物をしない場合は100円で購入する)ので、記念のスタンプをひと通りペタペタと押してきました。対山館ではソフトクリームを購入し、登山口側にある外のテーブルのところで琵琶湖や比良山系の山々を眺めながら休憩しました。若狭湾から比良山系、琵琶湖を抜けて伊吹山地まで、そこまで標高が高くないので、JPCZの走向が若狭湾〜三河湾の向きになると伊吹山地や鈴鹿山脈で大雪になる理屈が実感としてよくわかりました。そんな景色も、休憩しているうちに麓から湧き上がってきた雲で遮られつつあったので、頃合いを見て下山開始です。
伊吹山頂→5合目→登山口
伊吹山頂から伊吹登山口バス停へは、登りと同じコースをピストンするだけです。特に6合目までは急坂のガレ場なので慎重に足を運びつつもリズム良く降りていきます。高度が下がれば下がるほど、山頂付近の雲のかかり方が濃くなってきたので、今回はすごくタイミングの良い登頂だったなと伊吹山頂を振り返っては考えていました。ただ雲がかかっているのは山頂付近で、正面に見える琵琶湖のあたりは晴れ渡ったままです。下山では正面に琵琶湖を望めるので、景色に飽きることはありません。1118時に下山を開始して、1時間15分。1233時に伊吹登山口バス停に到着しました。予定より早い到着&1238時の湖国バスに間に合ったので、迷わず温泉へと向かいました。
伊吹の名物・薬草と蕎麦
薬草の里で湯に浸る
下山後の温泉は伊吹薬草の里文化センターにあるいぶき薬草湯へ。伊吹山は古来から薬草の宝庫として知られ、平安時代には宮中へ献上(延喜式巻37)されていたらしいほか、織田信長も伊吹山中に薬草園を開いたとされ、江戸時代にも採集使が再三来山したとのことです。そんな薬草をふんだんに使ったお湯も楽しめる温泉で汗を流して帰路につきました。
伊吹そばとは?
伊吹の名産というと、もうひとつは蕎麦。蕎麦発祥地ということで在来種の蕎麦を使った伊吹そばもできれば堪能したかったのですが、こちらは叶わず。伊吹登山口バス停から薬草湯と逆方向にお店がある他、長浜や彦根にもお店があるようです。伊吹山再訪時には是非食べに行きたいですね。